市販風邪薬の危険な話。間違った飲み方していませんか。風邪薬の正しい飲み方、選び方。[市販薬を上手に使おう] [健康]
秋冬になると空気も冷たくなって乾燥し、とくに体に疲れがたまっているときなど
「あれれれ、、、」と風邪っぴきに。
仕事も学校も家事、育児も大変なときに突然やってくる風邪。。
本当に困ります。
この季節になると、風邪薬のCMがたくさん流れ、
ドラッグストアでも入り口はいってドーンと風邪薬がならびます。
手に取りやすい市販されている風邪薬ですが、
鼻からくる風邪、のどからくる風邪、熱から、、、と書いてあるものの、
今私はどれをのんだらいいの?
そもそも飲んだほうがいいの?と頭を抱えてしまいます。
一番いいのは内科や耳鼻科など病院にいって診察してもらうことでしょうが、
待ち時間が長い上、働いていたりと忙しいと病院にいってはいられないことが多々。
そんなとき常備しておきたい市販薬。
その上手な選び方をご紹介します。
◆風邪のウイルスって○○○種類もあるんです!
◆市販薬を侮るなかれ!本当はこわい風邪薬
◆風邪のときにお世話になる市販風邪薬の正しい選び方
◆危険な風邪薬の飲み方
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◆風邪のウイルスって○○○種類もあるんです!
風邪といえど鼻風邪、のどの痛みからくる風邪、熱からくる風邪などなど様々です。
その風邪の原因は微生物であるウイルスや細菌に感染することです。
一度、特定の微生物によって風邪に罹り、治ると、
その微生物への抗体が体内でつくられ、免疫がつくので
同じ微生物による風邪をひきづらかったり、
かかったとしても軽い症状で済むなどあります。
とはいえ、この免疫も永久的なものでない上、
体力のないときは本来ある抵抗力も発揮できなかったりします。
さてさて、そんな風邪の原因ウイルスや細菌、
巷にどれほどあふれているのでしょうか。
第一三共ヘルスケアさんのホームページでは以下のように書かれています。
今現在のところ、なんとウイルスに限っては、
200種類以上の風邪ウイルスが存在しているそうです。
また一つのウイルスから型が違うものが増えていく現象もあり、
どんどん増えていくのだろうかと身震いしてしまいますね。
◆市販薬を侮るなかれ!本当はこわい風邪薬
とても身近な市販薬ゆえ、とりあえず風邪薬を飲んでおこう、
と楽観的に使っていませんか。
この薬、間違った使い方をすると、そもそも効果がなったり、
時には反対に体に悪かったりもするのです。
消費者庁によると、一般用医薬品である風邪薬(総合感冒薬)よる副作用は
2009年から2013年の間で、400件も報告されているそうです。
他、
漢方製剤 134件
解熱鎮痛剤、消炎剤 134件
その他 400件
と合計で1225件もの副作用が報告されいます。
市販薬を考えなしに使うのはとても危険なことです。
用法、用量、いつ使うのかをちゃんと調べた上で飲むことは
とーーーーっても大切なことなんですね。
バイキング出演の東京薬科大学の加藤哲太教授による
市販薬を選ぶ際のポイントをご紹介します。
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◆風邪のときにお世話になる市販風邪薬の正しい選び方
① 毎回同じ風邪薬を飲むのはよくない。
症状にあった薬じゃないと効果がでにくいので、その時々でよいものを選びましょう。
② つらい症状が出る前に薬を飲んでもあまり意味がない。
鼻水、咳、熱などの症状を抑える対処療法である風邪薬。
ウイルスを殺したり、働きをにぶくさせるものではありません。
ですからこういった症状がでないうちに服用しても意味がありません。
③ つらい症状が出る前、風邪のひき始めは葛根湯を。
ウイルスに勝つための体のチカラ、抵抗力、自然治癒力を底支えするのが
漢方の葛根湯。
漢方だから体に優しい♪、と思いがちですが、葛根湯の説明書きには、
体の虚弱な人、体力の衰えている人などは服用しないでください
と注意書きがあることがままあります。
葛根湯には「麻黄」という人の交感神経を興奮させる成分がはいっていることがほとんど。
もっている体のチカラを充分にひきだして、エネルギーを使うことで
体とウイルスを戦わせるわけですから、そもそも体力が低下している人には不向きです。
「風邪のひきはじめ」とはその意味あいもあり、
熱などでもうろうとしていたり、飲食が充分にできずに体力が低下している時に
飲んでは、反対に体に悪いというわけです。
④ 風邪薬を選ぶときは必ず薬剤師に相談する。
では風邪の症状が辛いときは風邪薬を、、となりますが
ここでも自分で適当に選ぶのは危険です。
風邪かと思っていたら、他の病気だったということもあります。
薬のエキスパートである薬剤師さんをどんどん頼りましょう!
薬を選ぶときに薬剤師さんに以下の3つのことを伝えれば、
症状にあったお薬を選んでくださいます。
●いつから症状が出たか
●今、最もつらい症状は何か
●今の体調
⑤ 子どもに親と同じ薬を飲ませるのはよくない
大人用の風邪薬には、「アスピリン」などをはじめ
子どもに重篤な副作用を及ぼす成分がよく含まれています。
アスピリンは小児の脳へダメージを与え、
ライ症候群などの疾患を引き起こす可能性があるとされています。
15歳未満の小児用の鎮痛解熱成分として「アセトアミノフェン」などの薬もあるので、
小児、妊婦さんや授乳中の母親なども鎮痛剤には気を付けたほうがいいですね。
◆危険な風邪薬の飲み方
① 服用時間を守りましょう
薬を飲む上で、食前、食間、食後と服用のタイミングを指定されますが、
食前、食後はわかっても、食間っていつ?と思うことはありませんか。
薬は胃液などとの相性がよいもの、わるいもの、
また胃に食べ物が入っていないと胃にダメージを与えるものなどあります。
服用時間を守って飲むことが薬の効き目を上手にだすポイントです。
大体の時間については以下のようにされています。
●食前とは 食事の30分前(胃の中に何も入っていない状態)
●食直前とは 食事の直前
●食間とは 食事と食事の間、直前の食事の約2時間後
●食後とは 食事の後30分以内(胃の中で食事と混ぜてほしい。数口食べた後でも大丈夫)
② 薬を飲むときに水がないときにやってしまうNG行為
水がないときに、近くにある飲み物で一緒に飲んでしまうことはありませんか?
また水なしで唾液などで飲む人もいらっしゃいます。
特にこの「飲み物なしで飲む」と、食道などで薬がはりついてとまってしまい
粘膜に炎症を起こす原因ともなります。
他、一緒に飲まないほうがよいものとして挙げられているものは、
栄養ドリンク、コーヒーなどカフェインが多く含まれているものです。
カフェインを採りすぎると、睡眠を十分にとれなくなり、風邪の完治が遅れます。
また脳神経を過剰に刺激するので、頭痛や目まいを引き起こし、
予期せぬ副作用を引き起こすことにもなりうるとのことです。
③ 牛乳を飲んですぐに風邪薬を飲むは危険
胃でとけないように製剤されている薬が最近よく出回っています。
例えば1日2回飲めばよい風邪薬などです。「胃で溶けず腸できく」などよく言われていますね。
これは酸性である胃では溶けずに、中性である腸で溶けるように開発されています。
しかし牛乳を飲んでしまうと、胃の中で胃酸を中和し、中性となってしまい
胃の中で薬がカプセルから溶け出してしまうのです。
そういうことから胃内が薬によって荒れてしまいます。
④ 二日酔いの時の服用も危険です!
お酒のアルコールは脳機能を抑制しますし、
薬も同じく脳機能を抑制するので、意識を失う恐れがあります。
アルコールを分解した後の成分も同じくですので、
お酒を飲んだとき、さらに二日酔いのときも薬を服用することは絶対にやめましょう。
風邪によいとされている卵酒などは、熱を加えてアルコール分をとばしているので、
さほど問題になっていないようです。
また水で薬を服用した後すぐに
薬と相性の悪いものを飲むのも同じことでよくはありません。
そういった物を飲みたいときは、薬服用後30分ほど開けて飲むのがよいでしょう。
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いかがでしたか?家に常備しているからと気軽に服用してしまいがちな風邪薬ですが、
風邪薬といっても様々な種類があり、飲み合わせあり、あなどってはいけません。
風邪薬は不快な症状を軽くしてくれるものであって、
風邪と闘うのは本人の体のチカラです。
まずは風邪に負けない体づくりをするのが一番ですね。
よく言われているように、栄養バランスのとれた食事、睡眠などが健康の近道です。
とはいっても風邪薬に助けてもらう場面もありそうなこの季節。
病院にいく時間はないかもしれませんが、
薬剤師さんに相談してみると、いつも違ったお薬をすすめてくれたりと
新たな発見がありそうですね。
「あれれれ、、、」と風邪っぴきに。
仕事も学校も家事、育児も大変なときに突然やってくる風邪。。
本当に困ります。
この季節になると、風邪薬のCMがたくさん流れ、
ドラッグストアでも入り口はいってドーンと風邪薬がならびます。
手に取りやすい市販されている風邪薬ですが、
鼻からくる風邪、のどからくる風邪、熱から、、、と書いてあるものの、
今私はどれをのんだらいいの?
そもそも飲んだほうがいいの?と頭を抱えてしまいます。
一番いいのは内科や耳鼻科など病院にいって診察してもらうことでしょうが、
待ち時間が長い上、働いていたりと忙しいと病院にいってはいられないことが多々。
そんなとき常備しておきたい市販薬。
その上手な選び方をご紹介します。
◆風邪のウイルスって○○○種類もあるんです!
◆市販薬を侮るなかれ!本当はこわい風邪薬
◆風邪のときにお世話になる市販風邪薬の正しい選び方
◆危険な風邪薬の飲み方
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◆風邪のウイルスって○○○種類もあるんです!
風邪といえど鼻風邪、のどの痛みからくる風邪、熱からくる風邪などなど様々です。
その風邪の原因は微生物であるウイルスや細菌に感染することです。
一度、特定の微生物によって風邪に罹り、治ると、
その微生物への抗体が体内でつくられ、免疫がつくので
同じ微生物による風邪をひきづらかったり、
かかったとしても軽い症状で済むなどあります。
とはいえ、この免疫も永久的なものでない上、
体力のないときは本来ある抵抗力も発揮できなかったりします。
さてさて、そんな風邪の原因ウイルスや細菌、
巷にどれほどあふれているのでしょうか。
第一三共ヘルスケアさんのホームページでは以下のように書かれています。
風邪は、上気道(鼻やのど)がウイルスや細菌などの微生物に感染して起こります。出典:第一三共ヘルスケア
原因となる微生物の80~90%がウイルスで、風邪ウイルスの数は200種類以上ともいわれます。
同じウイルスでもいくつもの型があり、さらに年々変化していくため、
次々に新しいウイルスに感染して繰り返し風邪をひくのです。
今現在のところ、なんとウイルスに限っては、
200種類以上の風邪ウイルスが存在しているそうです。
また一つのウイルスから型が違うものが増えていく現象もあり、
どんどん増えていくのだろうかと身震いしてしまいますね。
◆市販薬を侮るなかれ!本当はこわい風邪薬
とても身近な市販薬ゆえ、とりあえず風邪薬を飲んでおこう、
と楽観的に使っていませんか。
この薬、間違った使い方をすると、そもそも効果がなったり、
時には反対に体に悪かったりもするのです。
消費者庁によると、一般用医薬品である風邪薬(総合感冒薬)よる副作用は
2009年から2013年の間で、400件も報告されているそうです。
他、
漢方製剤 134件
解熱鎮痛剤、消炎剤 134件
その他 400件
と合計で1225件もの副作用が報告されいます。
市販薬を考えなしに使うのはとても危険なことです。
用法、用量、いつ使うのかをちゃんと調べた上で飲むことは
とーーーーっても大切なことなんですね。
バイキング出演の東京薬科大学の加藤哲太教授による
市販薬を選ぶ際のポイントをご紹介します。
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◆風邪のときにお世話になる市販風邪薬の正しい選び方
① 毎回同じ風邪薬を飲むのはよくない。
症状にあった薬じゃないと効果がでにくいので、その時々でよいものを選びましょう。
② つらい症状が出る前に薬を飲んでもあまり意味がない。
鼻水、咳、熱などの症状を抑える対処療法である風邪薬。
ウイルスを殺したり、働きをにぶくさせるものではありません。
ですからこういった症状がでないうちに服用しても意味がありません。
③ つらい症状が出る前、風邪のひき始めは葛根湯を。
ウイルスに勝つための体のチカラ、抵抗力、自然治癒力を底支えするのが
漢方の葛根湯。
漢方だから体に優しい♪、と思いがちですが、葛根湯の説明書きには、
体の虚弱な人、体力の衰えている人などは服用しないでください
と注意書きがあることがままあります。
葛根湯には「麻黄」という人の交感神経を興奮させる成分がはいっていることがほとんど。
もっている体のチカラを充分にひきだして、エネルギーを使うことで
体とウイルスを戦わせるわけですから、そもそも体力が低下している人には不向きです。
「風邪のひきはじめ」とはその意味あいもあり、
熱などでもうろうとしていたり、飲食が充分にできずに体力が低下している時に
飲んでは、反対に体に悪いというわけです。
④ 風邪薬を選ぶときは必ず薬剤師に相談する。
では風邪の症状が辛いときは風邪薬を、、となりますが
ここでも自分で適当に選ぶのは危険です。
風邪かと思っていたら、他の病気だったということもあります。
薬のエキスパートである薬剤師さんをどんどん頼りましょう!
薬を選ぶときに薬剤師さんに以下の3つのことを伝えれば、
症状にあったお薬を選んでくださいます。
●いつから症状が出たか
●今、最もつらい症状は何か
●今の体調
⑤ 子どもに親と同じ薬を飲ませるのはよくない
大人用の風邪薬には、「アスピリン」などをはじめ
子どもに重篤な副作用を及ぼす成分がよく含まれています。
アスピリンは小児の脳へダメージを与え、
ライ症候群などの疾患を引き起こす可能性があるとされています。
ライ症候群(ライしょうこうぐん、Reye's syndrome)とは、出典:ウィキペディア
インフルエンザや水痘などの感染後、特にアスピリンを服用している小児に、
急性脳症、肝臓の脂肪浸潤を引き起こし、生命にもかかわる原因不明で稀な病気である。
15歳未満の小児用の鎮痛解熱成分として「アセトアミノフェン」などの薬もあるので、
小児、妊婦さんや授乳中の母親なども鎮痛剤には気を付けたほうがいいですね。
◆危険な風邪薬の飲み方
① 服用時間を守りましょう
薬を飲む上で、食前、食間、食後と服用のタイミングを指定されますが、
食前、食後はわかっても、食間っていつ?と思うことはありませんか。
薬は胃液などとの相性がよいもの、わるいもの、
また胃に食べ物が入っていないと胃にダメージを与えるものなどあります。
服用時間を守って飲むことが薬の効き目を上手にだすポイントです。
大体の時間については以下のようにされています。
●食前とは 食事の30分前(胃の中に何も入っていない状態)
●食直前とは 食事の直前
●食間とは 食事と食事の間、直前の食事の約2時間後
●食後とは 食事の後30分以内(胃の中で食事と混ぜてほしい。数口食べた後でも大丈夫)
② 薬を飲むときに水がないときにやってしまうNG行為
水がないときに、近くにある飲み物で一緒に飲んでしまうことはありませんか?
また水なしで唾液などで飲む人もいらっしゃいます。
特にこの「飲み物なしで飲む」と、食道などで薬がはりついてとまってしまい
粘膜に炎症を起こす原因ともなります。
他、一緒に飲まないほうがよいものとして挙げられているものは、
栄養ドリンク、コーヒーなどカフェインが多く含まれているものです。
カフェインを採りすぎると、睡眠を十分にとれなくなり、風邪の完治が遅れます。
また脳神経を過剰に刺激するので、頭痛や目まいを引き起こし、
予期せぬ副作用を引き起こすことにもなりうるとのことです。
③ 牛乳を飲んですぐに風邪薬を飲むは危険
胃でとけないように製剤されている薬が最近よく出回っています。
例えば1日2回飲めばよい風邪薬などです。「胃で溶けず腸できく」などよく言われていますね。
これは酸性である胃では溶けずに、中性である腸で溶けるように開発されています。
しかし牛乳を飲んでしまうと、胃の中で胃酸を中和し、中性となってしまい
胃の中で薬がカプセルから溶け出してしまうのです。
そういうことから胃内が薬によって荒れてしまいます。
④ 二日酔いの時の服用も危険です!
お酒のアルコールは脳機能を抑制しますし、
薬も同じく脳機能を抑制するので、意識を失う恐れがあります。
アルコールを分解した後の成分も同じくですので、
お酒を飲んだとき、さらに二日酔いのときも薬を服用することは絶対にやめましょう。
風邪によいとされている卵酒などは、熱を加えてアルコール分をとばしているので、
さほど問題になっていないようです。
また水で薬を服用した後すぐに
薬と相性の悪いものを飲むのも同じことでよくはありません。
そういった物を飲みたいときは、薬服用後30分ほど開けて飲むのがよいでしょう。
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いかがでしたか?家に常備しているからと気軽に服用してしまいがちな風邪薬ですが、
風邪薬といっても様々な種類があり、飲み合わせあり、あなどってはいけません。
風邪薬は不快な症状を軽くしてくれるものであって、
風邪と闘うのは本人の体のチカラです。
まずは風邪に負けない体づくりをするのが一番ですね。
よく言われているように、栄養バランスのとれた食事、睡眠などが健康の近道です。
とはいっても風邪薬に助けてもらう場面もありそうなこの季節。
病院にいく時間はないかもしれませんが、
薬剤師さんに相談してみると、いつも違ったお薬をすすめてくれたりと
新たな発見がありそうですね。
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